1年間のカナダワーホリを終え、2016年12月に日本に帰国。
残念ながら、たった1年間の間では私の目標とする英語レベルには届かず、悔しい気持ちをかみしめ、再び海外に行くことを決意しました。
目的先はアジアで一番行きたかった国、シンガポール。公用語が英語なのと、日系の企業も多く進出していることから、初めての海外就職でもチャンスがあるのではと思いました。思い立ったら行動派!なので、休む間も無く就職活動を開始!!
以下、仕事が決まるまでのことをお話ししていきます。
シンガポールで働くには?
まずは”就業ビザ”が必要になります。つまり、ビザを申請するのにスポンサーになってくれる企業(就業先)を探さなくてはいけないのです。外国人用の就業ビザには様々な種類があり、それぞれ条件も異なります。その中で日本人が主に取得しているのが「EPパス」と「Sパス」という2種類の就業ビザになります。
「EPパス」は主にマネジメントレベル以上のポジションの方向けになります。一定の学歴と十分な月額給与が必要とされます。
「Sパス」はマネジメントレベルまではいかない一般職に就く方向けです。ただしこちらも一定の月額給与が必要とされます。
給与の条件額は頻繁に改正されているようなので、気になる方はシンガポール政府サイトからチェックしてみてください。
私の場合、学歴は高卒。ポジションも一般職(事務系)を希望していたのでSパスが適合でした。なのでSパス+条件を満たすお給料を出してくれる会社を見つけなければいけませんでした。
仕事の探し方は?
リクルート会社に登録をして、条件に合った求人を紹介してもらうやり方が一般的だと思います。私も現地の日系リクルート会社に登録をしました。利用したのは下記の6件です。
JAC Recruitment Singapore
Reeracoen Singapore
リクルートシンガポール
Pasona Singapore
Good Job Creations
Sales Bridge
もちろんローカルの会社もたくさんありますが、初めての場所での就職ですと日系の方が利用しやすいかと思います。現地に行かなくてもメールや電話で就職相談や英語のレベルチェックなどを行ってくれます。
内定までの流れ
一般的には、書類選考→筆記試験や適性検査→スカイプ面接→二次スカイプ面接、となります。企業によっては試験や二次面接がないところもありますし、スカイプ面接後に実際に現地オフィスで面接を実施する場合もあります。
当時、コンサルタントの方から「現地に来てから就職活動をしたほうが良い」と勧められました。企業側からしても面接時は対面が有利ですし、現地にいた方が転職活動にも集中できます。
ですが仕事が見つかっていない状態で行くとなると、入国時は ”観光ビザ” となります。観光でシンガポールに滞在できる期間が最長30日間。
つまりその30日間の間に仕事を見つけなければいけないというわけです。宿泊する場所も探さなければいけません。中には、観光ビザが切れたら一度お隣マレーシアに出国し、再度シンガポールに入国をして、プラス30日間滞在する。というやり方をしている方もいるようですが、回数を重ねると怪しまれる場合もありますし、結構リスキーなやり方な気がします…。
私は期間内で仕事が見つかるかとても不安でしたし、何回も行き来する金銭的な余裕もなかったので、なんとか日本で見つけようと毎日必死に求人探し。
求人の数はそこそこあるのですが、就業ビザ(SパスやEPパス)を出してくれる会社に絞るとグッと数が減ってしまうんですよね( ; ; )同時に昼間は派遣で事務の仕事をしていたので、お昼休みや休憩時間など限られた時間を利用して、何度も求人をチェックし、コンサルタントの方とやり取りをする…というのがしばらくの間続きました。
少し弱気になりながらも、2ヶ月目にしてやっと私の履歴書に興味を持ってくれる企業がみつかったんです!
1つ目の企業は現地大手会計事務所。こちらはスカイプ面接の前に筆記テストがありましたが、面接までには至らずに不採用(><;)
そして、無事に採用となっのが2つ目の”日系人材紹介の会社”です。日本人担当者の方とスカイプ面接をして、3日後には責任者の方との二次スカイプ面接。(こちらは英語だったので少し緊張…)その後あっと言う間に内定の返事を頂き、すぐにビザ申請の手続へ。出発は3週間後に決定。と想像していたよりも早いペースで事が進み自分でもびっくりでした。笑
日本から海外への職探しはかなり長い道のりだと覚悟していましたが、一日一日無駄なく活動すればできないことはないんだとこの経験を通して感じました。
私が利用したように、就職サポートをしてくれるリクルート会社が多く存在すること、そして多くの日系企業がシンガポールへ進出している中、日系、ローカル企業共に求人の数が多いことから、シンガポールでの就職は私たち日本人にはとても有利だと改めて実感しています。
当時の私のような日常会話レベルの英語力でも、採用してもらえる企業に出会えたのは、そのようなサポートや環境が大きく影響していると思っています。